jcp(java community process)とかjava.netとかの話
JavaEE7のJSF2.2で追加された機能を調べるのに「やっぱり一次資料じゃないと!」と思い、Javaの一次資料であるJSRを見てみたのでそのときのメモ。
Javaの仕様はJSRという形で仕様が策定され、各仕様ごとに番号が振られています。
今回調べようとしているJSF2.2は344が振られてJCPにその仕様が正式な資料として公開されています。
確かにJCPの中を探していけば仕様書はあるのですが、結構わかりづらくしかも英語ですので骨が折れます。
また、「Javaは仕様がオープンで、策定プロセスもオープンなのでみなさんぜひ参加しましょう」とか言われてもどこをどうしていけば参加できるかも、初心者にはわかりづらい印象です。
まず目的のJSRまでたどり着くには、トップ画面の左側にある「JSRs」と書かれたあたりから始めます。
とりあえず、「List of All JSRs」をクリックするとすべてのJSRの一覧が表示されます。
今回の目的のJSR-344は画面下の方に行くとあります。
ここでは以下の情報がわかります。
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This JSR is an update to the 2.1 version of the JavaServer Faces specification. This is the first major revision of the JavaServer Specification since JSR 314.
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このJSRはJavaServer Facesの2.1の仕様からのアップデートです。これはJSR314からの最初のメジャーリビジョンです。
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とあり、目的のJSRである事がわかります。
また、Latest StageがFinal Releaseという事で最終版という事、Spec LeadがOracleのEdward Burnsという方である事がわかります。
この人ですね。edburns's blog | Java.net
このまま「Download Page」をクリックし詳細のページを表示します。
詳細のページに「Specification」(仕様)の項目のDownloadから、今回の最終的な目的であるJSF2.2の仕様書がゲットできます。
そのほか、Reference実装のダウンロード(Reference Implementation)やメーリングリスト(JSF Mailing Lists)、不具合(Issue List for JSR 344)、変更履歴(Change Log for JSF 344)情報などもあり、仕様策定のプロセスをリアルにウォッチ、もしくは意見したくなった場合はこれらのメーリングリストへ投稿すればいいって事ですね、多分。
最後にメーリングリストのページを見てみますと4種類のメールが載ってますが(commit, issue, jsr344-experts, users)、意外と購読者(subscribers)が少なく(commitで12、issue40とか)、メッセージの数もcommitで318、issueで7804と思っていたほど多くありませんでした。
もっと世界中の多くのエンジニアが喧々諤々しているのかと思っていましたが、これなら結構敷居が低いのかな、と思いました。
次はここでダウンロードしたJSF2.2の2.1からの変更点についてまとめてみようかと思います。